■会期 2021年6月19日(土)―9月5日(日)午前10時―午後7時 入場無料
■会場 山鬼文庫〒920-0923金沢市桜町5-27 / tel.076-254-6596
http://www.sankibunko.com/
■開催趣旨
美術と同様に、新聞・雑誌もヨーロッパに倣って明治になってから発行されました。美術はそれまでの手法を超え、新時代を担おうとしていましたので、最新情報や意見発表の場として、雑誌は美術家・美術愛好家にとってなくてはならないメディアとなりました。日本の西洋的な近代化が広くいきわたった1920年代になると、今度は雑誌というメディアを自らの表現の手段として活用しようとする作家が登場します。グラフィック・デザインとしてはもちろん、版画や絵画表現の一部として雑誌に取り組んだのです。優れた表現として練り上げられた雑誌は若い人々の創造意欲を刺激するまでになったのです。こうした表現手段として著しく進歩していたために、1930年代以降は戦意高揚に向けた国家宣伝の手段として雑誌が活用されるまでになったのでした。
美術の雑誌
『美術園』6 1889
『技芸の友』1 1905
『小美術』1-1 1904
『みづゑ』185 1920
『商業美術』1 1929
『アトリエ』1-1 1924
『美術月報』4-9 1923
『日本版外国美術雑誌』1 1933
芳洞《絨毯図案》1904
津田青楓《GEISHA》1907
後藤慶二《自分の建てた監獄》
1913
石井柏亭『トバエ』1 1916
山本鼎『婦人之友』24-1 1930
ブブノワ『みづゑ』1932
日名子実三『水泳』16 1933
藤田嗣治『近代風景』1938
山名文夫『花椿』6 1940
剣持勇『科学朝日』1-1 1941
河野鷹思『VAN』1 1941
原弘『大東亜建設画報』1 1941
大橋正『平凡』1-1 1945
山名文夫『猟奇』2 1946
熊田五郎『FEMINA』1 1947
花森安治『美しい暮らしの手帖』5 1949