■会期 2021年9月11日(土)―11月14日(日)午前10時―午後7時 入場無料
■会場 山鬼文庫〒920-0923金沢市桜町5-27 / tel.076-254-6596
■開催趣旨
すでに江戸時代から日本では刷り物による広告は始まっていて、人々の耳目をそばだてる手管に工夫が凝らされました。明治に入り西洋から新しい印刷手段が導入され、大判のポスターが作られるようになります。化粧品、酒類、菓子など多くの日常消費財が国産化され、企業競争が生まれ、大衆文化の広まりとともにすそ野の広がった興行、観光の分野でとくに発達していきます。こうして、戦前のうちから日本のグラフィック・デザイナーはその手腕を競い合って、優れた表現を生んだのです。その経験は1960年代以降の戦後の急激な経済成長のなかで存分に発揮されました。本文庫所蔵品のなかから、その足跡をご紹介します。
■おもな展示予定作品
《故西郷隆盛翁建碑広告》1889
《美術石版画画額椽問屋長野利助店》
《築地小劇場浅草公演》
吉田太郎《エゴール・ブルイチョフ》1936c
河本運平《末廣幸山葵》1938
《紀元2600年》1940
吉田穂高《24回日本版画協会展》1956
亀倉雄策《東京オリンピック》1961
大智浩《キリンレモンポスター》1958
伊坂芳太良《クレオパトラ》1970
粟津潔《阿Q外伝》1969
ちばてつや《国鉄ドリーム号》1975